「どうしても...」

そう願った空は、星で溢れていた。

 

 

 

 

 

 

 

    プラネタリウム

 

 

 

 

 

 

それはただの夢のようで。

だけど確かにこの手の中にあって。

けれど、届くはずのない思い。

 

そう、ずっと思い続けてきた。

 

 

「どうして空は星で輝くのかな。」

 

見上げた空に星がちりばめられていて、とても綺麗だった。

何千、何万と数え切れないほどの輝く星の下で

小さな小さな恋をしている。

大好きな人と過ごす夜。

 

 

 

「ねぇ。」

「ん?どした?」

 

真上が天窓のベットに寝転び、

隣をむけば英二と視線があう。

それはいつものことで。

そしてまた、いつもの笑顔で見てくる。

 

 

「こんな当たり前なことが、ずっと続くといいね。」

 

そう、英二に向かって言う。

英二は私にめいっぱいの笑顔で言ってくる。

 

 

と一緒にいることが、俺の幸せだもん。」

 

 

「ずっと一緒だよ。」続けてそう言ってくる英二に、

私はなんて言ったらいいんだろう。

いっつも貰ってばかりで。

いつも好きでいてくれて。

そんな英二に、私はなにをあげることができる?

 

「もし…もしね。」

「うん。」

「もし私が、星になったらどうする?」

 

「は?」

 

英二はちょっと驚いてた。

そりゃ、急にそんなこと聞かれたら驚くよね。

 

「もしもの話だよ。」

「そうだけどさー。」

 

うーん。と、頬に手を当てて悩む。

そんな英二の横顔も、好きだなぁなんて思う私は

英二を手放すことなんで出来ないんだな。と、思った。

 

 

「もしが星になったらー。」

「うん。」

 

「どんなに遠くで光ってても、どんなに小さな星でも。」

 

 

俺は傍で星になる。

 

 

 

いつもの笑顔で言う英二に、私は自然と微笑む。

どうしてだろう。

英二といると、なんでこんなに暖かいんだろう。

周り、空気、想い、心。

すべてが英二といるだけで暖かい。

英二の笑顔が向日葵のようで、太陽のようで。

いつも私の隣で、笑顔でいてくれるから

私も笑顔になれる。

 

 

ねぇ、神様。

本当に神様がいるというなら、

私のこの願を叶えて。

どうしても手放したくない人がいるの。

お願いだから、私からこの人を奪わないで。

 

 

寝転んだ真上には星空が広がっている。

無数の星の輝きと共に、神様は私達を見てるのかな。

もしこの星空に、本当に神様がいるなら、

英二を私から奪わないで。

今までで一番、これからもずっと

私のたった一人の大事な人なの。

 

 

ねぇ、神様。

これからも英二と歩いていくから、

この「どうしても」な願いを、叶えて。

 

 

 

見上げた星空に、

思いっきり手を伸ばしてみる。

それはホンモノと同じで、手に入れることなんてできない。

ただの光にすぎなくて、ずっと遠くの光にすぎなくて。

それでも手に入れたいと思う私は、欲張りなのかな。

 

右手は空へ、左手は貴方へ。

こんなに幸せがあるのに、まだ欲しいのかな。

 

 

貴方と繋いでいた左手が、

とても愛おしいよ。

 

 

 

「ねぇ、英二。」

「ん?」

 

「これからも、ずーっと大好きだよ。」

 

英二に何をあげればいいのか、

それはまだわからないけど。

せめてこの想いを、

英二が大好きなんだよ、ということを。

私にいっぱい愛を注いでくれる英二に、

私なりの英二への愛を伝えることができればいいな。

 

「大好き…大好きよ。」

「俺もが大好きだよ。」

 

そういって額をくっつけて笑い合える。

こんな二人で、ずっと一緒にいれたらいいね。

 

 

ねぇ、神様。

お願いがあるの。

私、どうしても

英二と一緒にこれからを過ごしたい。

 

 

 

 

End

 

 

 

 

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久々に英二短編ドリームです。そして2周年記念ドリームです。

2周年目を祝えて嬉しい限りです。ありがとうございます!!

久々過ぎて全然まとまった話になっていないっ!!ごめんなさい。

でも、愛はいっぱいのつもりです!!(笑)

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