だって一度は言って欲しいじゃない。

羨ましく思われるくらい…

 

 

 

 

 

 

 

 

    ハニー

 

 

 

 

 

 

 

 

付き合い出して3ヶ月。

もうそろそろ言いたい。

 

でも、傍からみたらただのバカップル?

そりゃそうだろうけど…

恋人同士の特権っていうじゃない?

 

寧ろ言ってもらいたい!!

 

 

 

 

 

「ねぇ、何さっきからそわそわしてんの?」

 

背中合わせで座ってたリョーマが聞いてきた。

さっきから集中して何してるかと思えば

ラケットのグリップテープを新しく巻いてた。

 

 

「そわそわしてた?」

「表には出てないだろうけどね。」

「へぇ。私の心の中を読めちゃうんだ?」

「だってじゃん。」

 

私は単純とでもいいたいのか!?

まァ、間違ってはいないだろうけどさ…

 

 

はまた物思いにふける

 

 

きっとリョーマのことだから、恥かしがって言ってくれないと思う。

みかけによらずシャイだから。

1回だけでいいから、呼んで欲しい。

リョーマの言葉から聞きたい。

 

少女漫画のヒロインは、どうして簡単に恋を手に入れるんだろう?

リョーマと付き合うまでは度々思うことだった。

想いを寄せて恋をして。

実は相手も同じ気持ちだった。

漫画はそんな展開が当たり前な世界だと思ってた。

 

まさか自分に起こるなんて思ってなかったから。

 

リョーマに一目ぼれした。

こんな高鳴る想いは初めてだった。

何もかも見透かしてるような瞳。

何事にも怯まない闘争心。

一つのことに一途な心。

その全てに惹かれた。

2人で話す機会も多くなって、次第に惹かれあって。

いつの間にか両思いだった。

 

出会った頃と変わらないリョーマ。

大好きだよ。

 

 

 

 

 

「そんなに言って欲しいわけ?」

「え?」

 

私はリョーマの方を向く。

リョーマはグリップを巻き終えたところだった。

 

「桃先輩が言ってた。」

「な、何を?」

 

 

リョーマは意味深な笑みを浮かべてた。

その笑みに気を取られて気付かなかったけど

いつの間にか私は壁と背中合わせ。

目の前には、いかにも何か企んでるリョーマの顔。

 

あれ?私…もしかして…

 

 

そう思ったのもつかの間。

リョーマの唇が私の唇と重なった。

優しく包むように。

 

名残惜しそうに離れる唇。

リョーマの長いまつげが、目に留まる。

 

、リョーマに恋してよかった…

 

 

 

リョーマが顔を近づけてくる。

私は自然と目を瞑る。

でも、顔の横にリョーマを感じる。

耳もとにはリョーマの吐息。

 

 

 

 

 

 I love you , My sweet honey...

 

 

 

 

「え…?」

「聞きたかったのはこれでしょ?」

 

満足気なリョーマの顔。

私の瞳には何故か涙が溜まってた。

 

 

「な…んで分かった…の?」

「桃先輩がが友達と話してるとこをたまたま聞いたってのもあるけど…」

 

そこまで言うと、リョーマはまた耳に近づけて

 

 

 

 

のことだからだよ…」

 

 

 

 

世界で一番、嬉しい言葉をくれた。

 

大好きだよ、リョーマ…

 

 

 

 Your my sweet darling...

 

 

 

 

 

 

End

 

 

 

 

++あとがき++

最近、リョーマばかり更新してますね…。

ハニーって聞くと、やっぱり英語なんですよ!!(何がだよ)

ハニーとダーリン。いい組み合わせだ(笑)

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