毎回必ずする癖ができた。

" 今夜も夢で貴方に会えますように――。 "

そう祈って私は眠りにつく。


 

 

 





    夢から覚めても



 

 




毎日二人で他愛もないお喋りをしたり。
ごく当たり前な恋人同士の行動をとる。

傍から見ればそれはもう恋人同士同然で。
誰かに言われるわけじゃないけど
 


私はそんな関係がたまらなく好き。



優しく微笑む笑顔は私のもので。
語りかけてくれる声も私に向けられている。


私は幸せ者だよ。
こんなに愛されてるなんて実感できちゃうくらい
 


幸せを感じていられるんだから。






 

 






「そんなところで何してるの?」



背中から聞こえる聞きなれた声に視線を向ける。
視線の先には愛しい人。



「んー…日向ぼっこ?」
「なんで疑問系なの?」



クスっとほのかに笑う仕草が周助を印象付ける。
私の方に寄ってくる周助は、いつもの笑顔以上に優しく微笑んでいるように見える。



「そんなところに座ってると危ないよ?」
「大丈夫だよ。例え落ちたとしても、きっと周助が助けてくれるから。」
「その自信、どこからくるの?」
「周助を見てればわかるよ。」



今度は肩を揺らして笑う。
周助がこんなに笑顔で笑うのは、きっと私の前だけ。
 


そう自惚れてもいいよね?

 

 

 



「そうだね。僕が落ちてでも、を助けに行くよ。」
「周助が落ちちゃったら嫌だよ。」
「僕もが落ちるのは嫌だよ。だから、こっちおいで?」



そう言って、周助は私に手を差し伸べる。
私はその手をとり、腰掛けていた窓枠から身体を離す。
周助にひきつけられるように、私の身体は真っ直ぐ周助へと向かう。



 

 





「ようこそ、お姫様。」

 

 



そう言って、周助は私をお姫様だっこする。
そんなことされると、結構恥ずかしかったりするんですけど?



「なんでそんなに周助は紳士的なの?」
「そう見える?」
「私にはね。」
 


「そう。でも、本当はオオカミだよ赤ずきんちゃん。」



そう言って私にキスをひとつ。
こんなに優しいオオカミなら、全然怖くないよ。
寧ろ攫って行ってもらってもいいくらい。








 




「大好きだよ。」


 




周助のその言葉がとても愛しくて、心地よくて。

その言葉を聞く度に、微笑みが絶えることはない。



 


 




「私も、大好きだよ。」

 

 




周助の微笑む笑顔。

とってもとっても大好きだよ。












 





沈んでいく夕日を見ながら、窓枠に座る。
屋根に足をなげだして、今日もまた祈っちゃうんだ。


 


" 今日も夢で周助に会えますように… "

 



ってね。



 



夢から覚めたらホンモノの笑顔に会える。
でも、それまで待てないから
夢の中でも笑顔の周助に会わせて。


夢から覚めたら、夢以上に甘えるから。





夢でも、夢から覚めても
あなたの笑顔に変わりはないよ。



 




End

 

 

++あとがき++

なんかよくわからん内容になっちゃいましたね(汗)

でも、なんかこーゆーなんでもない、日常みたいなことが、あたしは好きです。

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