特別な日だから

  人とは同じじゃいやだったから













/ Happy or Unhappy Day? /


 

 






いつもとなんら変わりのない休日

でも、今日だけは年に1度の―― 誕生日

なのに・・・なのに・・・



「ど〜して一言も祝いの言葉がないわけ?!」


只今の時刻 PM8:00


友達はお祝いメールを送ってくれたり、電話をくれたりと

なにかと祝ってくれたのに1人だけ・・・

彼氏である英二からはメールも電話もなにもなかった・・・


「忘れちゃったのかな・・・去年は覚えてたのに・・・」


去年の誕生日は―――

英二が大五郎と同じくらいの熊のぬいぐるみをくれた


「もぅ、嫌いになったの・・・?」


熊のぬいぐるみに話し掛けても何も返事は返ってこない

でも、去年の幸せな1日が思い浮かんで涙で視界がぼやけ始めた

ベットに飛び込んで泣くだけ泣いた


「うっ・・・英二のっ・・・・バカっ・・・」



 



 

 

 








どの位の時間が経ったかわからない

でも泣き疲れて寝てたらしい


「11時55分?」


時計を見るとあれから4時間近く経っている



「今日もあと5分で終わりか・・・」


また小さく英二のバカと呟くと

ふいに携帯の着信音が鳴り出した

ディスプレイには・・・


" 着信  菊丸 英二 ″



急いで通話ボタンを押すと1番聞きたかった声


、今から外に出てくれにゃいかな?」

「別にいいけど、なんで?」

「あとで話すから早く!!」



そう言って電話は切れた

とりあえず早く支度して外に出てみると

家を出てすぐの所に英二がいた


「よかった〜間に合ったっ♪」

「?」


目の前で勝手にほっとしている英二を不思議に思いながらも

どんどん近づいていくと英二は携帯でなにかを確認すると


「誕生日おめでとうっ!!」


いきなり発せられたお祝いの言葉

私が今日1番欲しかった人からの言葉



「去年は1番にをお祝いしたでしょ?だから、今年は1番最後にお祝いして驚かせようと思って♪」


英二に優しく抱きしめられていろんな感情が溢れてきた


「ホント気分屋なんだから!そのせいで私・・・とんでもなく不安な気持ちになったんだよ!バカ!!」


嬉しさや不安・怒りたくさん出てきてまた涙が出る

そんな私をなだめるように頭をなでて体を離された


「ゴメンね、がそんなに不安だったなんて・・・気がつかなくてゴメンにゃ。それで、ハイこれ」


英二に渡された箱

中を早速開けてみるとそこには――


「可愛い!指輪・・・だよね?」


シルバーのシンプルだけど

どことなく可愛さを感じる指輪



「貸して、つけてあげるから」


「ありがとう///」






去年は幸せな誕生日

今年はなんだかちょっと不安な誕生だった

気分屋な貴方に毎年驚かされてる

来年は一体どんな誕生日になるのかな・・・・






End

 

++お礼++

夏梨から誕生日祝に頂きました!ありがとうーv

英二だ!え・い・じ!(笑)

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